ブラック企業を辞めたい人へ|「3年は耐えろ」を信じて本当に3年働いた私が伝えたいこと

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目次[開く]

    「会社を辞めたい。でも、こんな理由で辞めるのは甘えなのかもしれない」

    「新卒で入った会社だし、最低でも3年は続けるべきなのかな」

    「上司や社長に辞めると伝えるのが怖い」

    「生活費やローンもある。簡単に会社を変えるわけにはいかない」

    ブラック企業を辞めたいと思っていても、実際に行動へ移せない理由はいくらでもあります。

    私も、最初に就職した会社で何度も「辞めたい」と思いながら働いていました。

    それでも、「3年働けば、辞めても文句は言われないだろう」そう考え、本当に3年間働きました。

    だからこそ今、同じようにブラック企業を辞めたいと思っている人に「最低でも3年は頑張るべきだ」と言うつもりはありません。むしろ逆です。

    明らかにおかしい環境なら、「3年」という数字にこだわる必要はない。

    今振り返ると、もっと大切にするべきだったのは、会社からどう思われるかではなく、自分の時間でした。

    この記事では、私が実際にブラック企業で3年間働き、退職するまでに経験したことをお話しします。

    この記事でわかること

    • ブラック企業で3年間働いて実際に起きたこと
    • 「仕事は3年続けるべき」に私が今は反対する理由
    • 辞めたいのに怖くて動けないとき、最初にできること

    最初は「給料のいい会社」だと思っていた

    私が最初に就職したのは、インフラ関係の会社でした。恩人から紹介してもらった会社です。

    給与だけを見れば、同年代と比較して悪くありませんでした。むしろ当時は「かなりもらえている方なのではないか」と思っていたくらいです。

    しかも、これだけ長い時間働いていても、残業代は0円でした。月給だけを見れば同年代より良く見えても、実際の労働時間で考えれば、決して条件がいいとは思えませんでした。

    しかし、実際に働き始めると、その印象は変わっていきました。

    毎日のように帰宅するのは23時、24時。家に帰ったら風呂に入り、食事をする。少しでもゆっくりしていたら翌朝起きられないため、そのまますぐに寝る。

    そして翌朝。ぎりぎりまで眠り、遅刻しないよう慌てて家を出ます。髪の毛はボサボサ。服装や見た目に気を配る余裕さえありませんでした。

    そして、また会社へ向かう。この繰り返しです。

    平日に自分のために使える時間は、ほとんどありませんでした。

    給与だけを見れば、それなりにもらっている。しかし、会社に拘束されている時間まで含めて考えると、「これは本当に給料がいいと言えるのだろうか」と思うようになりました。

    長時間労働で失うものは、単純な「自由時間」だけではありません。趣味、人間関係、身だしなみ。自分自身に気を配る精神的な余裕まで、少しずつ失われていきます。

    SNSの向こうでは、友人たちが普通に遊んでいた

    つらかったのは、仕事そのものだけではありません。

    SNSを開けば、友人たちは飲みに行ったり、旅行をしたり、楽しそうに過ごしていました。それを仕事の合間に眺めながら、正直、羨ましいと思っていました。

    自分も本来なら、そこにいたかもしれない。しかし私は、まだ仕事をしている。そんな日々でした。

    最初のうちは、友人から遊びに誘われることもありました。しかし「仕事だから行けない」「今日も遅くなる」と断り続けているうちに、いつしか遊びの誘いそのものが減っていきました。

    友人が悪いわけではありません。毎回参加できない人を誘わなくなるのは、ある意味では自然なことです。

    友人や家族とまともに過ごせるのは、基本的に休日か、その前日の夜くらい。すると限られた休日に予定を詰め込むことになるため、本来なら身体を休めるはずの休日まで必然的に忙しくなります。

    仕事で疲れている。でも、友人にも会いたい。家族との時間も欲しい。自分のこともやりたい。そして、休みたい。

    それらを、わずかな休日ですべて取り戻そうとする生活でした。

    今振り返ると、会社に奪われていたのは勤務時間だけではなかったと思います。友人との時間、家族との時間、新しい経験をする時間、自分自身を整える時間、そして何もせず休む時間。

    仕事が人生の大部分を占めるようになると、それ以外の人生が少しずつ削られていきます。当時の私は、それすら「働いているのだから仕方がない」と思っていました。

    入社1〜2週間ほどで胃を悪くした。それでも「弱いな」と言われた

    働き始めて1〜2週間ほどで、私はストレスから胃を悪くして仕事を休みました。そのときに言われたのが、「弱いな」という言葉でした。

    今なら、「働き始めてすぐ体調を崩すほどの環境にも問題があるのではないか」と考えられます。

    しかし当時の私には、社会人としての比較対象がありませんでした。初めて就職した会社です。

    だから「社会人とは、こういうものなのか」「自分が弱いだけなのか」と考えてしまいました。

    ブラックな環境に長くいることの怖さは、ここにあると思います。

    本来なら疑問を持つべきことまで、「社会ではこれが普通なのだ」と受け入れるようになってしまう。

    異常な環境の中にいながら、その異常さを判断するための基準そのものが変わっていくのです。

    睡眠不足のまま運転し、2回追突事故を起こした

    仕事では車で移動する機会がありました。私は後輩だったため、運転するのはほぼ当然のように私でした。

    ただ、今振り返ると、これは特定の上司だけの問題ではなかったと思います。上司たちも同じ長時間労働の中で疲弊していました。

    そのため、少しでも休める場面があれば、その負担を後輩に回そうとする。車の運転も、その一つでした。

    本来なら、疲れている人がいれば交代するという考え方もできたはずです。しかし実際には、「後輩が運転するもの」という空気がありました。

    その結果、毎日深夜に帰宅し、十分な睡眠時間を確保できていない私が、翌朝から運転することになります。

    私は居眠りをして、前の車に追突する事故を2回起こしました。もちろん、事故を起こした責任は私にあります。

    ただ、2回目の事故のときに言われたのは、「お前、また居眠りか!」という言葉でした。

    事故を起こしたのですから、叱責されること自体は当然です。しかし今振り返ると、「なぜ何度も居眠りしてしまうほど疲弊しているのか」という根本的な問題について考えられることはありませんでした。

    深夜まで働く。十分に眠れない。それでも翌朝から、後輩だからという理由で運転する。そして事故を起こせば怒られる。

    当時の私は、それすら「仕事だから仕方がない」と考えていました。今考えれば、その「仕方がない」という感覚そのものが、すでに麻痺していたのだと思います。

    社長が絶対。問題を正しく報告できない会社だった

    その会社には、もう一つ大きな特徴がありました。社長が絶対的な存在だったことです。

    社長が「ああしろ」と言えば、その通りにする。疑問があっても、まともに意見を言える人はいませんでした。

    そして、人が強い権力に萎縮すると何が起きるのか。現場で問題が発生しても、正直に報告できなくなります。

    問題を隠す。都合の悪い部分を書き換える。場合によっては、問題そのものをなかったことにする。

    立場の弱い後輩に責任を押し付けたり、私の名前を勝手に使って説明されたりすることもありました。

    誰か一人の性格だけが悪かったのではないと思います。「問題を正しく解決すること」よりも、「社長に怒られないこと」が優先される組織になっていた。私はそう感じていました。

    仕事が早く終わった日も同じです。「今日は早く帰れる」そう思っても、社長や同僚への愚痴、誰かの噂話といった、仕事とは関係のない不毛な雑談が始まる。

    それに付き合わされ、結局帰れない。ただでさえ毎日帰宅が遅いのに、ようやく早く帰れる日にまで、自分の時間がこうして失われていきました。

    私にとってつらかったのは、単純に仕事量が多いことだけではありません。

    必要な仕事で遅くなるのではなく、「なぜこの時間まで会社にいなければならないのか」と納得できない時間まで拘束されることでした。

    昔から続いている非効率な方法を改善しようとしても、効率化そのものを嫌がられる。私自身、「この会社は明らかにおかしい」とは分かっていました。

    それでも、辞められませんでした。

    ブラック企業だと分かっていた。それでも辞められなかった

    私が辞められなかった大きな理由は、恩人から紹介してもらった会社だったからです。

    紹介してもらった手前、簡単に辞めるわけにはいかない。そこで私は、自分の中で一つの基準を作りました。

    「3年やれば、さすがに文句は言われないだろう」

    だから3年間は、死ぬ気で我慢しようと決めました。

    今、ブラック企業を辞めたいのに辞められない人にも、それぞれ事情があると思います。

    • 新卒ですぐ辞めたら経歴に傷がつくのではないか
    • 親に反対されるかもしれない
    • 上司に怒られるのが怖い
    • 転職先が決まっていない
    • 毎月の生活費やローンがあるから、簡単に会社を辞められない

    だから私は、すべての人に「何も考えず明日から会社へ行くな」と言いたいわけではありません。生活がある以上、お金の問題は無視できません。

    ただし、「今すぐ辞められない事情があること」と、「今の会社に居続けるしかないこと」は別です。

    在職中に転職活動を始めることもできます。必要な生活費を計算し、貯金してから辞めることもできます。まず他の会社を調べ、自分にどのような選択肢があるのか確認するだけでもいい。

    私自身、簡単には辞められなかった人間だからこそ、ここを綺麗事で済ませるつもりはありません。

    車の中で、声が枯れるほど叫んだことがある

    私はもともと、それほど怒りっぽい人間ではありませんでした。しかし、その会社で働いているうちに、自分でも変化を感じるようになりました。

    ある日、あまりにも理不尽なことが続き、営業車の中で一人になった瞬間、声が枯れるほど叫んだことがあります。

    誰かと喧嘩をしたわけではありません。ただ、日々蓄積していたものが一気に爆発しました。

    それ以降、以前よりも日常的にイライラすることが増えたように感じました。

    私がブラックだと思う環境から離れた方がいいと考える理由は、給与や残業時間だけではありません。

    長くいればいるほど、その環境が自分の性格や「普通」の基準にまで影響してくるからです。

    「プライベートがない生活に慣れる」というより、その生活を続けるために、慣れざるを得なくなる。私は、そこが怖いと思っています。

    ブラック企業が奪うのは「時間」だけではない

    ここで、先ほど書いた「髪の毛もボサボサで会社へ行っていた」という話に戻ります。

    これはあくまで私の持論ですが、あのような生活を何年も続けていたら、人は老けて見えるようになると思っています。

    朝は遅刻ぎりぎりまで眠る。髪の毛もボサボサのまま家を出る。夜は23時、24時に帰宅する。食事をして、風呂に入ったら、もう寝なければならない。

    服を選ぶ時間も、髪型を整える余裕も、自分の体型や外見について考える精神的な余白もない。そんな生活を続けていれば、次第に自分の見た目そのものがどうでもよくなってきます。

    見た目を気にしなくなれば、当然、魅力的な外見を維持することも難しくなるでしょう。

    実際、年齢だけを見れば当時より確実に歳を重ねています。それでも私は、あの3年間の自分より、今の自分の方が若いと思っています。

    もちろん、本当に年齢が若返ったという意味ではありません。

    十分に眠る。運動する。髪型や服装を整える。自分のやりたいことに時間を使う。自分自身に関心を持つ。

    こうしたことができるだけで、人の表情や雰囲気、見た目は大きく変わると私は思っています。

    ブラックな環境が奪うのは、仕事に費やす時間だけではありません。

    自分の身体や外見。友人との関係。家族との時間。新しい経験。そして、自分の人生そのものを大切にする余裕。

    そうしたものまで、少しずつ削っていきます。私は実際に経験して、そう感じています。

    私は辞めるために、誰にも言わず準備を始めた

    私も、何も考えず突然会社を辞めたわけではありません。会社で働きながら、必死でお金を貯めました。

    そして仕事以外の時間を使って、さまざまなことを勉強しました。ただし、これも簡単ではありませんでした。

    帰宅するのは23時、24時。翌朝も仕事です。そもそも自由に使える時間がほとんどありません。

    そのわずかな時間から、無理やり自分の未来のための時間を捻出しました。

    私の場合は起業したかったので、事業について勉強しながらお金を貯め、事業資金を用意しました。そして、次に何をするのかという構想を少しずつ固めていきました。

    「ここまで準備したら、もう行こう」そう思える段階まで来て、ようやく退職を決意しました。

    しかし、一つ大きな問題が残っていました。社長に「辞めます」と伝えなければならない。これが怖かったのです。

    「12時になったら電話する」と決めた

    社内の人には相談しませんでした。相談すれば止められると思っていたからです。

    社長が絶対的な存在である環境に長くいる人たちに相談しても、「もう少し頑張れ」「今辞めるのはもったいない」と言われると思っていました。

    辞めるなら、最初に社長へ直接伝えよう。そう決めました。

    しかし、決めたからといって、すぐに電話できたわけではありません。何日か経ちました。

    電話をかければいいだけなのに、かけられない。今考えれば、たった一本の電話です。しかし当時の私にとって、その電話は人生を左右するほど大きなものに感じられました。

    そしてある日、車の中で決めました。「12時になったら電話する」

    12時になりました。それでも怖い。だから、スマートフォンの画面を見ないことにしました。

    目を閉じて、「どうにでもなれ」と思いながら、発信ボタンを押しました。

    あれだけ怖かったのに、話し始めたら言葉が出てきた

    電話がつながり、退職したいことを伝えました。理由を聞かれたので、すでに起業する準備を進めていることも話しました。

    もちろん、引き止められました。しかし不思議なことに、電話をかけるまではあれほど怖かったのに、いざ話し始めると言葉がするすると出てきました。

    理由は単純だったと思います。私は、本当に辞めたかったのです。

    その後、上司たちにも退職することが伝わりました。「お前、辞めるんだな」と言われました。

    仲の良かった人からは、「まあ、いつか辞めると思ってた」と言われました。

    しかし、その頃にはもう誰から何を言われてもどうでもよくなっていました。私の頭にあったのは、「この会社から離れられる」ということだけでした。

    給与がなくなる不安より、新しい環境へ行けることへの喜びの方が大きかった。あのときの解放感は、今でも覚えています。

    ブラック企業を辞めたことを、一度も後悔していないのか

    ここは綺麗事にしたくありません。

    何年も経った後、「あのとき辞めずに働いていたら、もっと安定していたのだろうか」と思ったことはあります。

    ただ、それを考えられるようになったのは、当時の記憶がかなり風化してからです。

    毎晩遅くまで働いていたこと。上司に腹を立てていたこと。プライベートがほとんどなかったこと。

    そうした苦しさを忘れた頃になって、「安定していたかもしれない」という部分だけを思い出すようになったのです。

    人間は、過去の苦痛をいつまでも同じ鮮明さでは覚えていません。だからこそ私は、当時の環境を都合よく美化しないようにしています。

    それでも、あの3年間が無駄だったとは思わない

    では、「3年間も人生を無駄にした」と思っているのか。それも違います。

    あの会社で働いたことで、その後の仕事に対する基準は大きく変わりました。

    たとえば、帰宅が21時、22時になったとしても、「9時、10時に帰れるなら余裕だな」と思えるほどでした。

    仕事が大変でも、働いた分だけ正当な報酬が支払われる。それだけでも、「あの頃より何倍もいい」と思えました。

    もちろん、長時間労働を肯定したいわけではありません。それほどまでに、自分の中にある「普通」の基準が、あの3年間によって変わっていたということです。

    また、理不尽な上司や、人に責任を押し付ける上司に揉まれた経験があるからこそ、自分に後輩ができたときには、「この人は今、どう感じているのだろう」と考えるようになりました。

    そういう意味では、あの3年間にも意味はあったと思っています。

    ただし、ここは絶対に誤解してほしくありません。私が3年間働いたからといって、今苦しんでいる人にも「3年耐えろ」とは思いません。

    「仕事は3年続けるべき」と言われても、私は今すぐ辞めろと言う

    私は、「3年働けば文句を言われない」と思い、本当に3年間働きました。

    だからこそ、今同じ状況にいる人には言いたい。3年やれなんて言いません。

    明らかにブラックだと思う環境にいるなら、今すぐ辞めろ。時間がもったいない。私はそう言います。

    ただし、これは「家賃もローンもすべて無視して、今日退職届を出せ」という意味ではありません。

    生活費が必要なら、働きながら転職活動をすればいい。貯金が必要なら、退職するために必要な金額を決めて貯めればいい。次の会社が不安なら、まず自分がどのような会社へ転職できるのか調べればいい。

    「辞めること」と「辞めるために動き始めること」は別です。

    今日会社を辞められなくても、今日から会社を辞めるために動くことはできます。

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    会社の愚痴を言うだけでは、環境は変わらない

    当時の自分を振り返って、もう一つ思うことがあります。

    友人や家族に会社の愚痴を話して、「うちの会社、ブラックなんだよね」と言うことはできます。

    周囲の人も、「それはひどい会社だね」「辞めた方がいいんじゃない?」と話を聞いてくれるかもしれません。それだけでも、一時的には気持ちが楽になることはあるでしょう。

    しかし、厳しい言い方をすれば、それだけでは、自分が置かれている環境は何も変わりません。

    友人も家族も、あなたの代わりに人生の決断をすることはできません。

    私も当時、会社にどれだけ不満を抱えていても、実際に環境が変わったのは自分で動き始めてからでした。

    お金を貯める。次に何をするのか考える。限られた時間の中で勉強する。そして最後に、自分で電話をかける。

    今いる環境を本当に変えたいのであれば、最後に動かなければならないのは自分自身です。

    ブラック企業を辞めたいのに怖いなら、まず「外」を見てほしい

    会社を辞めることが怖い人ほど、今いる会社だけを基準に物事を考えてしまうことがあります。私自身もそうでした。

    会社の中にいると、「辞めたらどうなるのだろう」「次の仕事なんてあるのだろうか」「今より悪い会社だったらどうしよう」「収入が途切れたら、生活費やローンはどうしよう」と考えてしまいます。

    しかし、辞めるかどうかを決断する前に、他にどのような会社があるのかを知ることはできます。

    特に新卒・第二新卒など、初めて転職する人の場合、一人で求人票を見ているだけでは、自分に合う会社なのか判断しにくいこともあります。

    まずは今いる会社以外の選択肢を知る。そのうえで、残るのか、辞めるのかを考えればいい。

    今の会社しか知らないなら、一度「外」を見てみる

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    ※対象年齢・利用条件・サービス内容は、申込み前に公式ページで最新情報をご確認ください。

    他の会社の求人や働き方を知るだけでも、「今の環境しかない」という感覚は変わります。転職するかどうかを決めるのは、そのあとでも遅くありません。

    それだけでも、自分が置かれている環境を客観的に見るきっかけになるはずです。

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    最後に、もう一度だけ。

    私は3年間耐えました。だから、「自分も3年間耐えたのだから、お前も耐えろ」とは言いません。むしろ逆です。

    ブラックだと思う環境に長くいると、本当にその環境が当たり前になっていきます。

    性格まで変わったように感じることがある。外見に気を配る余裕がなくなる。友人からの誘いも少しずつ減っていく。家族と過ごせる時間も限られる。自分のために使える時間がなくなる。

    そして、プライベートがない生活を続けるために、その生活に慣れざるを得なくなる。

    理不尽な扱いをされても、「仕事とはこういうものだ」と思ってしまう。しかし環境を変えると、「なぜ、あんなことを当たり前だと思っていたのだろう」と気づくことがあります。

    私にとって、会社を辞める電話をかけるまでは本当に怖いものでした。何日も電話できませんでした。

    最後は車の中で目を閉じ、「どうにでもなれ」と思って発信ボタンを押しました。

    しかし、電話をかけてしまえば言葉は出てきました。そして会社を離れることが決まったとき、誰に何を言われるかなど、どうでもよくなりました。

    退職する前には人生を左右するほど巨大に見えていた問題も、離れて振り返れば、長い人生の中の一部分にすぎませんでした。

    今すぐ辞められない事情があるなら、それでもいいと思います。

    ただ、「今すぐ辞められない」と「何もしない」は違います。

    他の会社を調べる。転職について相談する。生活費を計算する。辞めるためのお金を貯める。

    小さな一歩でもいい。今の環境から抜け出すための準備を始めることはできます。

    私は「3年」という数字に縛られ、本当に3年間働きました。その経験があるからこそ、今はこう思います。

    会社にとっての3年より、あなたの人生にとっての3年の方がはるかに重い。

    時間は、あとから取り戻すことができません。

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