ワークライフバランスが悪い会社の特徴|ブラック企業で3年働いて失ったもの

更新日:2026年8月26日 | 読了時間:約8分

仕事が終わった後に、自分の人生は残っていますか?

私はブラック企業で3年間働いていました。

帰宅は23時〜24時近く。基本は週1日休みで祝日も仕事。休みの日でも、他の上司が出勤していれば自分も出るよう求められることがありました。

当時は、それを「仕事が忙しいだけ」「社会人ならこんなもの」と考えていました。

でも今振り返ると、問題だったのは残業時間だけではありません。仕事が、仕事以外の時間まで食い始めていたことです。

厚生労働省は、ワーク・ライフ・バランスを「仕事と生活の調和」と位置づけ、長時間労働の抑制や年次有給休暇の取得促進などを進めています。

この記事では、ブラック企業で3年間働いた実体験をもとに、ワークライフバランスが悪い会社では実際に何が起きるのか、そして「ただ忙しい会社」と何が違うのかを整理します。

ワークライフバランスが悪い会社とは?

ワークライフバランスが悪いというと、「残業が多い会社」を想像するかもしれません。

もちろん長時間労働は大きな要素です。ただ、私自身の経験から言えば、それだけではありません。

仕事が終わった後や休日にも、仕事の都合が入り込み、自分で使える時間を自分で決められなくなっている状態。

これが、私が実際に経験して感じた「ワークライフバランスが崩れている状態」です。

厚生労働省も、仕事と生活の調和を実現するため、長時間労働の抑制や年次有給休暇の取得促進、仕事と家庭の両立支援などを推進しています。

ワークライフバランスが悪い会社の特徴7つ

1.帰宅時間が遅いことが当たり前になっている

私がいた会社では、23時〜24時近くに帰宅することも珍しくありませんでした。

怖いのは、長時間労働そのものだけではありません。続けているうちに「今日は22時台だから早い」と、自分の基準まで変わっていくことです。

2.仕事が終わっても帰れない

現場の仕事が早く終わっても、そのまま会社に戻ると「暇なのか」と思われる。そのため、社員がコンビニで時間を潰したり、遠回りして会社へ戻ったりすることがありました。

会社へ戻ってからも、上司が帰らなければ帰りづらい。仕事が終わっていても上司の雑談に付き合う。業務が終わった時刻と、自分の時間が始まる時刻が一致しませんでした。

3.休日なのに会社の都合が優先される

基本は週1日休みで、祝日も仕事でした。それだけでなく、休みの日に出勤することもありました。

「先週○○さん出たから、お前今週出ろよ」

本来は休みでも、「他の人が出たから」という理由で会社が優先される。これでは休日があっても、自分の予定を安心して入れられません。

さらに、休みの日でも完全に仕事から離れられるわけではありませんでした。会社からのメールやLINEを気にして、来ていれば確認・返信しないといけない。出勤していなくても、頭のどこかではずっと仕事につながっている状態です。今思えば、休日は「会社に行かない日」ではあっても、仕事から解放される日ではありませんでした。

4.有給を使うという発想がなくなる

私の場合、有給をどう申請するか以前に、「有給を使って休む」という選択肢が自分の中にありませんでした。

制度が存在することと、実際に社員が使えることは別です。休むこと自体に罪悪感を持つような環境なら、仕事と生活のバランスは崩れやすくなります。

5.睡眠時間まで仕事に削られる

帰宅が深夜になれば、食事や入浴をして寝る頃にはさらに遅くなります。そして翌日はまた仕事です。

私自身、睡眠不足の状態で運転して事故を起こし、死にかけたことがあります。

仕事のために睡眠を削り、その結果として安全まで脅かされる。ここまで来ると、単に「仕事が忙しい」で片づけられる話ではありません。

6.残業代が出なくても働き続ける

長時間働いていましたが、残業代は0円でした。

毎日それが続くと、「残業したら残業代が出る」という感覚まで薄れていきます。労働時間が増えても、自分の時間だけが減っていく状態でした。

7.社員全員がその働き方を「普通」だと思っている

一番危険だったのはこれかもしれません。

社員同士で「うちの会社やばいよな」と話していても、翌日にはまた同じように出勤する。協力会社の営業担当者まで、こちらの時間に合わせて深夜帯に会社へ来ることがありました。

会社の時間軸そのものがおかしくなっていると、その中にいる人全員の感覚まで少しずつ変わっていきます。

こうした職場の具体例は、ブラック企業あるある15選でも詳しくまとめています。

ブラック企業で3年働いて失ったもの

「何を失ったのか」と聞かれると、私はまず時間だと思います。

23時〜24時近くまで仕事をして、休みは週1日。休日まで会社の都合で出勤することがある。

1日24時間という条件は誰でも同じです。仕事の割合が大きくなれば、その分だけ仕事以外に使える時間は減ります。

「自由時間が少ない」だけではなかった

今振り返ると、単に自由時間が少なかったという表現では足りません。

自分の時間なのに、会社に奪われていた時間が多すぎた。

現場が早く終わった時間。本来休みだった日。仕事が終わった後に上司の雑談を聞いていた時間。そして、長時間労働によって削られた睡眠。

全部、人生の時間です。

「給料がいいから大丈夫」が危険な理由

私の給料は40万円近くありました。

月給だけを見れば、決して低く見えないと思います。だからこそ、「これだけもらっているんだから仕方ない」と考えやすくなります。

しかし、週1日休み、祝日も仕事、深夜帰宅、残業代0円という働き方まで含めて考えると話は変わります。

月給だけではなく、その給料を得るために自分の人生を何時間使っているのか。

ワークライフバランスを考えるなら、この視点も必要だと思います。

仕事に人生を奪われていると感じたら

今の会社が忙しいからといって、すぐ辞める必要はありません。

ただ、「仕事以外の時間を自分で決められているか」は一度考えてみてください。

  • 仕事が終わっているのに帰れない
  • 休日の予定を会社都合で変えなければならない
  • 睡眠を削らないと生活が回らない
  • 有給を使うことに強い抵抗がある
  • 長時間労働を「みんなやっているから」で納得している

これらが続いているなら、今の会社だけを基準にせず、外の働き方を知ってみる価値はあります。

辞めたいけれど動けない場合は、ブラック企業を辞めたいけど辞められない人へ|退職までにやるべき7つのことで、退職前にできる行動を整理しています。

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まとめ|仕事は人生の全部ではない

ワークライフバランスが悪い会社で働いていると、仕事の時間が増えるだけではありません。

帰宅後の時間、休日、睡眠、そして「自分で自分の時間を決める感覚」まで少しずつ削られていきます。

仕事は人生の一部です。人生の全部を仕事に合わせる必要はありません。

私がブラック企業で3年間働き、最終的にどう辞めたのかは、「3年は耐えろ」を信じて本当に3年働いた私が伝えたいことにまとめています。

参考:厚生労働省「仕事と生活の調和」


体験・執筆:トミー|ブラック企業を3年耐えた人

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